『電池端子』
第13回優秀板金製品技能フェア優秀製品
微細加工部品の部・銀賞受賞
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(写真1) 製品形状の幅はほぼ6mm。 微小の世界で高精度加工が追求されている


(写真2)

(写真3)

ェアには第1回目から出品しており、今回で13回連続して参加。 この間、銅賞を2回受賞、銀賞は今回が初めてである。
 同社は電子・電気部品の精密板金加工(金属部)、電子機器のアセンブリー(電子機器部)、 エレクトロニクス製品の開発・設計(システム機器部)、カーナビや信号機などの修理・メンテナンス(サービス部)を行うなど、 家電からエレクトロニクス製品までの幅広い製品加工に対応した生産体制を確立させている。 最先端の製品加工を行っているだけに、製品に対する機密性も高く、そのためフェアへは、 加工時からある一定期間をおいた製品が出品されることになる。今回の「電池端子」もその例外ではなく、 この製品は現在では製造されていないという。
 材質はリン青銅、板厚は0.25mm、要求精度は±0.1mm。1ロット5個の試作品である。




写真2〜3 まずダボ出しを行い、外形をレーザーで切断して曲げに入る。 曲げのポイントは”玉ダボ”のセンター出しとその前面にあるR曲げ、そして玉ダボとの位置合わせ


ず平板の状態で"ダボ出し"を行い、外形をレーザー加工機で切断してベンダーによる曲げ工程に進むが、 曲げ加工の一番のポイントは"玉ダボ"のセンター出しと、その前面にあるR曲げ、そして玉ダボとの位置合わせだ。
 「技術上、何よりもアピールしたいのは、高度に求められる精度をクリアーさせなければならない曲げ加工と、それを可能にする治具の製作です。 この製品は試作品ということもあって、専用型を起こすことはできませんから、冶具で対応することになる。 その対応力・応用力が加工上のポイントであり、わが社のノウハウです」(田中敬三取締役金属部部長)
 「もちろんその背景には、プリント基板の金型製作などによるノウハウの蓄積もあります。しかしその技術力を支えているのは、 約15年前、NC化の波が押し寄せてきたときに熟練技術者の技能伝承を生き残りのための技術の一つと位置づけ、 その伝承に力を注いできたこと。両者の技術バランスを維持する取り組みの結果、 いまのわが社があるといっても過言ではありません」(田中義也社長)




 写真4〜7 天地左右4方向から見た製品形状

  (写真4)
(写真5)

(写真6)

一次オイルショックのときにプレス加工から撤退した同社は、 以後、試作加工を中心とした精密板金に特化しながら、より高い技術分野の製品加工に挑戦し 続けてきた。 現在は小物の電子部品から家電のシャーシーやパネルまで幅広い形状に対応しているが、加工製品の種類は月間約1000点。 全売上げに対する精密板金部門の売上げ比率は約13%、社員数43名という陣容である。
 今後の新たな展開として、すでに超高精度加工への取り組みが始まっている。
 「超高精度パンチプレス"MERC"を、今年の1月に導入しました。顧客の開拓は今後の課題ですが、MERC導入を契機に、 日本の物作りを覆っている閉塞感から、何とか脱皮していきたいという強い期待があります。超高精度加工は日本でしかできない、 日本にしか残らない加工技術だとの思いもあり、他社に先駆けて導入することによって、市場を先取りするという 狙いもあります。 機械導入後に市場を開拓するというのは、わが社にとっては初めての経験ですね」(田中義也社長)
 金賞受賞をスローガンに掲げて、次回のフェア出品も決定。同社の持つノウハウが次回ではどのように花開くのか、いまから楽しみである。

(写真7)



田中電工株式会社
本 社 大阪市旭区高殿7-16-31
     TEL06-6951-1131
金属部 大阪府門真市東田町22-8
     TEL06-6904-5517
創 業 昭和15年8月
設 立 昭和23年8月
代表者 田中義也
資本金 7500万円
社員数 250名
事業内容 設計・開発から完成アセンブリーまでの総合電子機器事業、金属素材精密板金事業、 各種電子機器サービス事業、システム機器製造・販売事業
U R L http://www.tei-tanaka.co.jp


田中義也社長


田中敬三取締役金属部部長

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